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有田焼作家、葉山有樹さんとの交流

2022年12月1日 17時45分

11月26日(土)、陶芸部の生徒5名が、窯業技術センター主催の「葉山有樹氏講演会」に参加しました。

第2部、絵付けのデモンストレーションでは、なんとティッシュに下絵を描く超絶技巧を目の辺りにしました。

葉山さんは筆先の感覚を鍛えるために、敢えてティッシュの上に、下絵を筆で描く練習するのだそうです。葉山さんの手にかかると、ティッシュに絵の具がにじむことなく破れることもなく、筆の先が見る見る繊細な線を描き出していきます。葉山さんの頭の中には何百種類もの植物の姿が入っているそうで、会話しながら事も無げに百合と水仙と苺の花を描いてくださいました。

 

講演会で、葉山さんから生徒への質問「 ”プロ” と ”アマ” の違いはなんでしょうか?」

葉山さんは「仮に美大生が200枚デッサンを描いたとしましょう。」それに対して「プロはゼロ二つ多い下絵を描いています。」とおっしゃいました。

生徒の皆さんも、ひたむきに練習を重ねれば、名人の域に達するかも知れませんね。

葉山さんの練習したこのティッシュは、一階の廊下に大切に展示しています。

そして、「上絵は数百年経てば消えてしまうが、下絵は千年残る」と芸術の仕事の遙かな視野も語って下さいました。

 こうした名人と直接交流ができるのも地域と深いつながりがある、砥部分校ならではの体験です。