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陶芸部 人間国宝の先生に会いに行こう!

2023年7月10日 09時30分

7月5日(水)砥部町商工会館で砥部焼トークサロンが開催されました。

講師に、佐賀県有田焼の14代目今泉今右衛門氏(重要無形文化財保持者)と岐阜県現代陶芸美術館の館長 石﨑泰之氏が招かれ「焼き物について」をテーマに陶芸部19名の生徒が参加させていただきました。

 

今泉氏は、13代目の仕事について、そしてご自身の仕事への転機についてお話しいただきました。現在の技法「墨弾き」に至るまでの経緯や伝統工芸としての焼き物を続けていく覚悟など多くのことをお聞かせくださいました。中でも印象に残った言葉は、「陶芸は受け入れる仕事だ。」という事です。陶芸は、美術・工芸分野の中で唯一自分の手から離れて完成が決まります。完成した時、決して満足いく作品ができあがるわけではありません。だからこそ、窯の中から出てくる作品を受け入れることが大切だと気付かされる言葉でした。

陶芸美術館館長 石﨑氏には、「手の感受性/素材の潜勢力」についてお話いただきました。作ることは終わりのないことと話され、手は創造の道具であり、経験の中からかたちと素材を探り、また道具に触れることで手が様々な情報と出会うことができる。ものを作ることが自分を作ることにもつながり、そこには終わりのないことだとお話しされました。

 

最後に生徒5名の作品の講評をしていただきました。

どの作品も優しく好意的なアドバイスをいただき、今後の制作への糧となる講評をいただきました。

 

今回、この砥部焼トークサロンに参加できたのは、卒業生窯元 青花窯の増田さんよりご案内をいただことでこのような機会が生まれました。

産地の中にあることで、多くの出会いが生まれることを改めて感じられる貴重な経験ができました。

ありがとうございました。