Tom Kemp氏のワークショップ
2020年2月13日 17時30分2月13日(木)、イギリス出身の陶芸家、Tom Kemp氏が砥部分校を訪問され、陶芸のワークショップを開催していただきました。
これは、愛媛県、えひめ産業振興財団、砥部町主催による滞在型創作活動事業の一環によるもので、2月1日~29日の1か月間砥部町に滞在し、海外の芸術家と若手砥部焼作家との交流を通して砥部焼の新たなデザイン創出や商品開発を目的としたものです。
この事業の取組の一つとして、砥部分校の生徒がTom Kemp氏から直接指導を受けながら氏の技法を用いて器に絵付けを行うという試みでした。
技法はいたってシンプルですが、実は大変な技術を必要とするものでした。
1本の平筆だけを使って、幅広の均一な線、細い線、筆を回しながら線の幅を変えていく方法など、様々な線を描く手法を実演していただきました。
生徒も実際に画用紙に絵の具を使って描く体験をしました。
「見る」と「する」はやはり全くの別もの。
はじめは筆がうまく扱えず、なかなか思うような線が引けません。
時間いっぱい何度も何度も練習を繰り返すことで、少しずつ綺麗な線が描けるようになりました。
線の練習を繰り返し行い、最後は素焼したお皿に絵付けを施しました。
まずは、テスト板に練習して筆の動きをチェックします。
紙に描くのと器に描くのとでは筆の滑りが全く違うので動きの感覚をつかみます。
そして本番の絵付けへ。
はじめに習ったさまざまな線を使って自由に絵付けを行いました。
感覚に身を任せ自由に筆を動かす生徒や、黙々と一筆一筆を慎重に描いていく生徒。
それぞれ個性的な作品に仕上がりました。
普段の授業では学ぶことができない新たな技法で、自分の感性を表現できたでしょうか?
今回のワークショップで、生徒はたくさんの新しい刺激を受けたことと思います。
この経験を今後の制作活動にしっかりと生かしてください。