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卒業制作展「爆彩」だより5 作品解説  美大受験コース 

2023年1月29日 11時00分

卒業制作展 いよいよ本日が最終日となりました。

昨日はこれまでで一番多くのご来場を頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品解説も最終回です。

☆美大受験コース  

・・・美大受験に課されるデッサン等の力をつけるコースです。受験勉強と並行して卒展作品を制作しました。

西尾瑞稀

 

ゲームのプレイヤーが主人公になって進んでいくゲームの世界観を表現しました。他の登場人物を等身大パネルで作り、ゴシックな雰囲気をそれぞれの服装で表現しています。物語の鍵となる人形は紅茶につけて古びた感じを出し、風に揺れる黒いレースで覆われた肖像画は物語の展開を暗示しているようでもあります。設定集もお楽しみください。

 

 

 

弘瀨紗英

 

喜怒哀楽のそれぞれの感情を表すイメージキャラクターを考えて全身立像パネルで表現しました。喜びは貴婦人。怒りは不良少年。哀しみは悲劇役者。楽しみはYouTuberです。掲示している絵は、美大受験の受験科目である色彩構成です。これも喜怒哀楽のそれぞれの感情を表した作品になっています。

 

 

 

得井ひより

 

小さい頃から廃屋や古い町並みの雰囲気が好きです。にじみの表現など得意な表現で少し前の時代の日本をイメージして描きました。今回はあえてよく使う青を封印して挑んでいます。よく見ると看板や車のナンバーなどにクラスメイトや先生の名前が・・・細かい表現を是非近くでご覧ください。

 

 

 

篠原志公

 

和風ゲームのキャラクター三人を全身立像のパネルで表現しました。三人は左から主人公の姉、主人公、物語のキーパーソンです。右端のデッサンは、美大受験のために日々描いている作品の中から選びました。キャラクターのパネルも日頃からデッサンの鍛錬を積んでいるので人体の描き方のバランスがいいと同級生が言っています。

 

 

山崎遥

 

東西南北のイメージをもつ天使のキャラクターを表現しました。南の天使から届いた招待状で天使たちが集まりチェスをする場面を描いています。中学の時から決めていたキャラクターもあれば、緑の天使のように時間を掛けたキャラクターもあります。額やファイルなど制作過程もお楽しみください。投票もあります。

 

 

 

角田真菜

 

1970年代の特撮の世界をジオラマと写真で表現しました。フィギュアは専用の粘土をレンジで固めて作っています。一番好きなキャラクターは、真ん中のドリグラーです。最初に作ったので思い入れがあります。掲示した写真は特撮風に大きく見えるように工夫をしました。子供たちにも人気のコーナーになっています。

 

 

 

門屋花凜

 

ドット絵が好きで、ドットを生かしたキャラクターを100体生み出しました。大判の作品のキャラクターは全部別個のキャラクターです。モノクロながら色幅を増やし、並べたときに空間ができないように四辺すべてに接するような工夫もしました。親しみを持ってもらえるように様々なグッズ展開も行っています。

 

 

 

高橋南帆

 

セーラー服が好きで、ヌメヌメぷるぷるした巨大生物に囲まれる少女を描いた大作に挑戦しました。上半分の詰まった構成と下半分のゆったりした構成が対照的です。右の小さい絵は大きい絵の補足です。デッサンの学びが、影の付け方や人物やたこの塗り方に生きています。枠を赤く染めているところにもこだわりが感じられます。

 

 

渡辺琉歌

 

生活の中で砥部の魅力を感じてもらいたい思いから砥部町のキウイの生産量が全国でもトップクラスであることに着目し、アップサイクルブランドの提案を作品にしました。キャンドルは自作。写真部の経験を生かして商品はスタジオ撮影しています。会期中実際に、キャンドルをお店に置かせてほしいというオファーもありました。

 

 

阿部穂奈美

 

自分の好きな空想の町を大きな作品にしました。人が生活している空間が好きで立体作品にはそれぞれの生活感あふれる様子を表現しました。本人としてはこの中では老夫婦の生活が一番好きです。小さい絵は日々思ったことや夢日記です。どの作品も細かいところまで描き込まれているので近くによってお楽しみください。

 

 

 

本日は15:00までとなっております。

まだの方は、是非お越しくださいませ。

 

 

 

卒業制作展「爆彩」だより4 東京芸術大学学長 日比野克彦氏が来室されました!

2023年1月29日 09時05分

卒業制作展いよいよ本日が最終日となりました。

先日は、東京芸術大学学長の日比野克彦氏が、包括協定後、当卒業制作展に足を運んでくださいました。

そして各コースごとの生徒たちの説明に熱心に耳を傾けていただく姿も。

緊張しながらも生徒たちは忘れられない一日となったことでしょう。

先日のニュース報道の通り、愛媛県は東京芸術大学とタッグを組み、アートを通じた街づくりや地域活性化に取り組む包括協定を結んだそうです。

美大受験コース陶芸のコースCGIコース

 

卒業制作展「爆彩」だより3 作品解説 CGⅠコース 

2023年1月28日 10時10分

 

作品解説 

☆CG(コンピューターグラフィック)Iコース 

          ・・・ コンピューターを使って絵を描いたり商品企画するコースです。

卒業制作展明日まで開催しています。

 

 

 

 

 

 

宮内優歌

 

女子高生が、異世界では巫女の姿になるアナザーワールドスト-リーゲームの商品開発をしました。展示方法もストーリーと連動し、見る人が左から右へと歩みを進めることによって元の女子高生に戻るようにマジックピクチャーの手法で工夫しました。ゲーム機とパッケージ、ソフトのジャケットも自作しています。

 

 

 

 

 

幸地翔平

 

全4巻からなる自作の小説「この物語に題名はない」と、各巻の表紙のイラストを作りました。聴覚過敏を抱える主人公がさばさばした養護教諭に出会う1巻。2巻以降は、主人公と同じく何らかの困難さを抱えた生徒達がその養護教諭にむりやり集められ、困っている人を助ける委員会を結成させられ・・・・?高校生離れした筆力が光ります。

 

 

 

 

松本若菜

 

キャンディーのパッケージデザインと宣伝ポスターです。とてもキャッチーな商品名「青って200色あんねん」の言葉通り200種類あるキャンディの名前はすべて違います。包み紙をよく見て楽しんでください。イメージキャラクターは大阪のおばちゃん。パーマはキツめ、ヒョウ柄の服に身を包みぐっと迫ってきます。

 

 

 

 

俊成唯

 

パンクファッションがテーマです。パンクファッションにもゴシックとかいろんなジャンルがありますが、1980年代のパンクファッションのフィギュアのパッケージを制作しました。パッケージは印刷でなく少し盛り上がった形の半立体になっています。触ってもOKの展示ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。パッケージの裏も細かく書き込まれています。

 

 

 

 

木下結貴

 

ダークファンタジーゲームの告知用として、タペストリー風のポスターを制作しました。登場するキャラクターはティラノザウルスやシロナガスクジラなどの今はすでに絶滅した動物たちをモチーフにしています。細かい設定までしっかりしているので、コンセプトボードや設定集をご覧になると面白いと思います。

 

 

 

 

佐々木愛流

 

「少年は七福神に学ぶ」というアニメ映画のポスターを制作しました。大きなポスターはクライマックスのシーンです。小さい絵は映画のワンシーンを描いています。漢字の七の形に配置され、書き順の順番でストーリーが並んでいます。内容は主人公の生い立ちです。台詞はないので絵から想像することができます。

 

 

 

 

岡田桃果

 

ゲームのポスターを制作しました。主人公が4つの世界を回る物語です。コンセプトボードには、世界観が書かれています。ロゴデザインに時間をかけ、キャラクターの前に配置しました。キャラクターは総勢10数人。その中には1年の県展に生み出されたキャラクターもあります。3年間の足跡が実を結んだ作品になりました。

 

 

 

 

山本咲欄

 

ひので玩具という手作りおもちゃを製造販売する会社のロゴデザインと知育玩具を作りました。子供さん達に遊んでもらいたいので、おもちゃは触ってOKです。車は対象年齢は3歳まで、口に入れても大丈夫な塗料を使っています。カードは対象年齢は就学前まででけがをしないように面取りをしています。妹さんと接して子供目線で作りました。

 

 

 

 

角田志穂

 

多重人格をテーマにしたゲームの宣伝ポスターとキャラクター紹介用のイメージイラストを制作しました。中心の0番が主人公。1番から5番までが主人公の別の人格。4番の黄色い人が冷酷な性格、5番はおっちょこちょいな三枚目キャラ…などなどキャラ設定がしっかりできています。設定集には各キャラがコメントを書いているのも面白いです。

 

 

 

 

 

横井小采

 

タイトルの通り、今まで書きためた作品の集大成です。3年間の足跡を示す、成長記録でもあります。その中でも特によく描けたイラストレーションを大きく印刷しました。ファイルにも二頭身キャラなどたくさんの作品が収められているのでお手にとってご覧ください。特に付箋に描かれた手描きのコメントは読んでほしいところです。

 

 

越智美晴

 

影絵展の宣伝ポスターと展示物を作りました。卒展が終わった次の日から始まる設定になっています。狐と男の子の一年の物語がテーマになっています。4つ並んだ影絵の箱は自分でスイッチを入れることができるので自分で一つずつつけて物語を楽しんでください。ちょうど高さが子供目線なので、子供さんも楽しめます。

 

 

気になる作品を是非現地でご覧ください。

明日は最終日 美大受験コースを紹介します。

卒業制作展「爆彩」だより2 作品解説 セラミッククラフトコース CGⅡコース グラフィックデザインコース

2023年1月27日 10時10分

卒業制作展「爆彩」絶賛開催中です。

昨日よりもたくさんの方にお越しいただいています。

 

 

 

 

 

 

ここからは各作品の解説です。 

☆セラミッククラフトコース  ・・・陶芸のコースです。

高橋志奈

 

もともとたこが好きだったので陶芸で、たこを表現しました。資料をたくさん見て胴体部分のリアルさ、脚の内側のしわ、曲がった脚の外側の吸盤の間隔も丁寧に表現っしています。コップは海の中のぶくぶくした感じを出すように当別な絵付けを工夫しています。ちなみに、このたこは女の子で名前はたこちゃんです。

  

 

濱家さくら

 

3年間魚をモチーフに制作してきました。大好きな魚もほかの生き物にとっては食物。その食物連鎖のテーブルを熊が割り進む・・・。私は砥部で歴史を受け継ぐ職人になりたいので白磁に呉須にこだわり、什器と金魚鉢を作りました。やってきたことやりたいことの集大成です。ちなみに熊の名前はじろうとごろうです。

 

  

岡本莉央

 

幼い頃の憧れは発掘調査員。自分で掘れないなら・・と、陶芸で化石を作り、壁に展示、頭を立体で作る着想を得ました。卵をイメージした壺は好きな作家さんに教えて頂いた技法で。もともと土や石が好きです。これからも自分を貫きつつ視野を広げ、いつかはトリケラトプスを作りたいです。ちなみにティラノの名前はジュラ男です。

 

 

☆CG(コンピューターグラフィック)Ⅱコース ・・・コンピューターで動画を制作するコースです。

高橋南菜子

 

ホラーゲームの告知映像です。各場面の背景は砥部分校のいろんな場所がモチーフです。細かいところまで。HP形式のお知らせやゲーム風の演出に工夫が凝らされています。ファイルには登場人物の設定が細かく書かれていて、こっそりネタバレ情報もありますので、気になる方は是非ごらんください。

 

 

 

 

中川優葵

 

ミュージックビデオをつくりました。(元になった曲の作家さんには了承を得て作成しています。)葛藤をテーマに、趣味や憧れに没頭する楽しさやそこから得られる救いと怖さを表現しています。高校生のリアルな感覚を捉え向き合った、今しか作れないだろう作品で、中高生の共感を呼ぶことが予想されます。

 

 

 

 

今井柚杏

 

フォントまで手打ちしている映像作品です。思い切って余計なものをそぎ落としたデザインで雰囲気を出しています。見ていると、モニターを見ているのか、見られているのか、ふとわからなくなり、自分の後ろからも見られているような不思議な感覚に陥ります。そんな新感覚も是非お楽しみください。

 

 

 

 

☆グラフィックデザインコース ・・・手描きでイラストを描くコースです。

永井のん

 

未来の教科書を作りました。すでに電子教科書が当たり前になった未来、歴史の教科書には「2020年代の絵画に見られる女性差別」について記されています。周囲に掲げた絵は、未来の教科書で紹介されている風刺画風のイラストです。県展に続き「女性差別」のテーマを追求した作品としてまとめることができました。

 

 

  

 

倉橋あかり

 

アメリカンコミックを広告するコンセプトアート(映画や漫画、ゲームなどの世界観を絵に起こしたもの)です。ヒーローとアンドロイドが織りなす世界を、得意の手描きと丁寧な色塗りで表現しました。コミカルで力強い描写が迫力ある世界観を実現しています。周囲の漫画はストーリーを台詞なしで表現しています。

 

  

谷口詩織

 

ゲームの各場面をイラストにしました。ゲームは分岐の連続です。どの道に進むかは自分で選択でき、出来事をどう捉えるかも自由ですが後戻りはできません。一足飛びにゴールへも行けるし寄り道も可能。このゲームはあなただけの物語。題名のAIは「あい」とも読めるし、漢字にすれば愛・哀・・・と様々な解釈の可能性を許容しています。

 

 

 明日はCGIコースの作品紹介をします。

卒業制作展「爆彩」だより1 とべぶんYouTubeチャンネル アップしました!

2023年1月26日 16時05分

卒業制作展「爆彩」絶賛開催中です。

 

一般のお客様からは、

「作品だけ見たらわからないことも、キュレーターさんや作家のファイルから思いがよく伝わりました。

苦労もあるんだろうけど好きなものを作っている楽しさがうかがえました。

自分の好きなものが作れる学校なんだなと思いました。」とのお声をいただきました。

生徒のキュレーターが解説しますたくさんの方に見ていただきましたさわって遊べる知育玩具もありますよ

 

本日は1.2年生の見学会でもあり

「画力や世界観が素晴らしく3年間の集大成だと思いました。自分にもできるのかと焦りを感じました。」

「細かい設定がなされていてストーリー性にリアリティがあると思いました。」

「自分にはやりたいことが多すぎるのでまとめる努力をします。絵がうまくなりたいです。」と大いに刺激を受けた様子です。

明日からは各作品を紹介します。

 

 

YouTube 予告編 会場の様子 アップしました。