3日目は、陶板成形・窯詰めを行いました。
前回の記事はコチラ→【陶芸部 夏休みの工場体験記録②】
2日目で使用した土練機を使って陶板を成形していきます。
この陶板は、屋外タイルや室内装飾品として使用される赤砥土の質感が感じられる焼締の陶板です。磁器の性質を持ち、さらに土ものよりも高い強度を持ちながらその風合いを感じられることができます。
既定のサイズに裁断し、欠けや割れ防止の面取りをして乾燥室で運んでいきます。
最後に、十分に乾燥した陶板を窯に詰めていきます。
効率よく焼成できるよう丁寧に積み重ねていきます。
最後に社長さんの手で窯が閉められます。これまでの一つ一つの手間が最後へとつながっていきます。
3日間、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
普段当たり前のように使っている粘土が、どのような工程を経てできあがり今自分たちの手元にあるかを知る良い経験になったはずです。
私たちは、素材がないと作品は作れません。あって当たり前ではない、あることにありがたいという感謝を今一度思いこれからの作品制作を行ってほしいなと思います。
この経験を、これからの陶芸部の活動に生かしていきたいと思います。
前回に続き、
2日目は、機械の操作・粘土の精製を行いました。
前回の記事はコチラ→【 陶芸部 夏休みの工場体験記録① 】
まずは、前回選別し攪拌と機械でのフルイ通し(手では取り来てなかった不純物の除去)の済んだ液状の粘土を90分脱水プレス機に掛けた粘土を取り出す作業です。
丸い座布団状になった30枚の赤砥土を機械から1枚ずつ取り出します。
これでようやく赤砥土の素材の完成!
その後、土練機に通してようやく使える粘土になりました。
7月24日(月)、26(水)、28(金)の3日間、陶磁器の原料(陶石)及び碍子の原料等の採掘業者である伊予鉱業所さんで赤砥土(あかとつち)の制作体験を陶芸部の2、3年生9名が経験させていただきました。
赤砥土とは、陶石を選別する際に不純物を多く含むため弾かれ、これまで捨てられていた陶石単味で精製された粘土であり「砥部の新しい素材」です。
今回は、この赤砥土の制作工程を3日間に分けて体験させていただきました。
1日目は、粘土の選別・攪拌を行いました。
選別で弾かれ、ため池で堆積した赤砥土のもとを適度に乾かしトラックに集められた量はなんと500kg!!
手の感触を頼りに、落ち葉や小石などのゴミを取り除きながら撹拌機に投入していきます。
なかなかの肉体労働ですが、生徒は楽しくに選別を行いました。
ただ、毎日これをやると思いと...と大変さも感じていました。
この後、機械に通していただき次の日の作業に合わせて粘土の調整をしていただきました。
こんにちは!今日は秋季県展にむけて生徒の取り組みをお届けします。
今年は2年生全員が秋季県展デザイン部門に出品します。製作は7月25日に終え、出品作業も完了しています。
この写真は2年生の製作風景です。初めての大きな作品なので戸惑いながらも時間いっぱい全力で取り組んでいたのが印象的です。
1年生、3年生も希望者は出品をします。
会期など詳細につきましては追ってご連絡いたしますので続報をお待ちください。
砥部分校では学期の終わりに、読み聞かせ会を行っています。
1学期は7月19日に行い、たくさんの生徒が参加しました。
1冊目は、烏谷先生による「世界をきちんとあじわうための本」(ホモサピエンス研究会)。
砥部分校の生徒は、課題を含め、日常のあれこれに追われている時にも、ちょっと休憩する。外を見てみる。
遠回りしてみることで、別の角度から捉えることができたり、ちょっとした気づきがある。そんなことに気づかされました。
2冊目は、井上先生による「天平の甍」(井上靖)。
後に鑑真の弟子となる普照が初めて鑑真と出会うシーンと、五回の渡航を経て盲いた鑑真が三年ぶりに普照と再会するシーンの朗読をとおして井上靖の説明しすぎない筆運びと、その抑えた筆致ゆえに読み取れる豊かな世界の広がりがあることを話していただきました。
生徒の感想から
・生きていく上で心に置いいておきたい、気づかないといけない事を教えてくれる読み聞かせでした。
・自分が普普段は言語化しないよう意識しなかった日々に気付きを見つけることができそうな
・作者の意図をあまり強く出さずに読者に考えさせることの重要性、そして何より「天平の甍」読んでみたいと思いました。
・自分で解釈することの良さについて考えさせられました。
・難しい本もちょっと読んでみようかなという興味が湧きました。
次回はまた2学期末です。
おたのしみに