現在砥部分校の「卒業生の活躍コーナー」でalmaさんの手がけた表紙の書籍の数々を先日から展示中です。
almaさんは、雑誌・書籍を中心に活動されていて、青春系/不思議な世界観/動物/本/食物などをイラストにすることが多いそうです。
表紙はどれも砥部分校の生徒さんたちが好きそうなイラストばかりで、展示直後から何度も人だかりができています。
ぐっと引き込まれるような世界、躍動感のあるイラストを目指しておられるというalmaさん。
砥部分校生徒の心を早くもつかんでいるみたいです。
玄関わきの「卒業生の活躍」コーナーに展示中です!著作権の関係で表紙の画像はぼかしています。
almaさんについて詳しくはこちらをご覧ください。[ alma’s Works ]



今年も中学生を対象としたデッサン講習会を8月18日(金)に実施しました。東予から南予までの中学生徒が52名参加しました。内容としては砥部分校の実技検査対策のデッサンです。

内容としては ① 構図につて
② 形の取り方について
③ 色価について
④ 面について
⑤ 描きについて
①~⑤のようにスモール・ステップ法で段階的に学習したのち、実際の実技検査と同様の時間設定である30分でデッサンを仕上げました。今年の配布したモチーフは「スナック菓子」と「缶ジュース(白色の紙で包装)」の2点。30分の短い時間で仕上げるには決して甘くはないモチーフですが、生徒たちは懸命に理解しようと終始真剣な様子で会場は熱気に包まれていました。



現役砥部分生4名(全員1年生)もデモンストレーションとして一緒にデッサンを描きました。久々のデッサンで腕が落ちてしまったとか・・・。継続することは大切ですね。最後に全体で鑑賞・講評会を行い何が良い作品なのかを客観的な視点に立って鑑賞し、今後のステップアップに向け自己分析をしました。参加者それぞれが新たな課題を発見し、有意義な3時間となったら学校側としては幸いです。たくさんのご参加、ありがとうございました。

3日目は、陶板成形・窯詰めを行いました。
前回の記事はコチラ→【陶芸部 夏休みの工場体験記録②】
2日目で使用した土練機を使って陶板を成形していきます。



この陶板は、屋外タイルや室内装飾品として使用される赤砥土の質感が感じられる焼締の陶板です。磁器の性質を持ち、さらに土ものよりも高い強度を持ちながらその風合いを感じられることができます。
既定のサイズに裁断し、欠けや割れ防止の面取りをして乾燥室で運んでいきます。
最後に、十分に乾燥した陶板を窯に詰めていきます。
効率よく焼成できるよう丁寧に積み重ねていきます。


最後に社長さんの手で窯が閉められます。これまでの一つ一つの手間が最後へとつながっていきます。

3日間、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
普段当たり前のように使っている粘土が、どのような工程を経てできあがり今自分たちの手元にあるかを知る良い経験になったはずです。
私たちは、素材がないと作品は作れません。あって当たり前ではない、あることにありがたいという感謝を今一度思いこれからの作品制作を行ってほしいなと思います。
この経験を、これからの陶芸部の活動に生かしていきたいと思います。
前回に続き、
2日目は、機械の操作・粘土の精製を行いました。
前回の記事はコチラ→【 陶芸部 夏休みの工場体験記録① 】
まずは、前回選別し攪拌と機械でのフルイ通し(手では取り来てなかった不純物の除去)の済んだ液状の粘土を90分脱水プレス機に掛けた粘土を取り出す作業です。
丸い座布団状になった30枚の赤砥土を機械から1枚ずつ取り出します。


これでようやく赤砥土の素材の完成!
その後、土練機に通してようやく使える粘土になりました。


7月24日(月)、26(水)、28(金)の3日間、陶磁器の原料(陶石)及び碍子の原料等の採掘業者である伊予鉱業所さんで赤砥土(あかとつち)の制作体験を陶芸部の2、3年生9名が経験させていただきました。
赤砥土とは、陶石を選別する際に不純物を多く含むため弾かれ、これまで捨てられていた陶石単味で精製された粘土であり「砥部の新しい素材」です。


今回は、この赤砥土の制作工程を3日間に分けて体験させていただきました。
1日目は、粘土の選別・攪拌を行いました。
選別で弾かれ、ため池で堆積した赤砥土のもとを適度に乾かしトラックに集められた量はなんと500kg!!


手の感触を頼りに、落ち葉や小石などのゴミを取り除きながら撹拌機に投入していきます。
なかなかの肉体労働ですが、生徒は楽しくに選別を行いました。
ただ、毎日これをやると思いと...と大変さも感じていました。

この後、機械に通していただき次の日の作業に合わせて粘土の調整をしていただきました。