伊予消防署さんからお二人の講師をお招きして、毎年恒例となる教職員対象の救急救命講習を行いました。
救命士さんのお話では、
心停止して意識がなくなるまで15秒。
救急車で専門家が到着するまで全国平均で9分。
何もしなければ、どんどん回復の確率が下がっていくこの間をつなぐのが、私たち一般人の役目です。
研修では、胸骨圧迫とAEDの実習を行い、改めて動作の流れとありがちな失敗について確認することができました。
私たちがすぐに助けられる距離は、両手を広げた範囲だそうです。
近くの人に異変が起きたときには躊躇せず、その人に「何かしてください」とお話をしてくださいました。
梅雨が終わると本格的な夏が到来します。熱中症の危険も高まります。
まずは、予防から気をつけていきたいものです。
3年生のデザイン技術の授業で、砥部の土を使って、タタラ成形による板作りでお面作りをしました。
とべぶんの生徒は全員、1年時に工業技術で陶芸を体験した後、
2年でコースに分かれます。
今回は他のコースを選んだ人と陶芸コースで陶芸の技術を磨いた人とが
再び同じ授業で制作しました。
粘土の扱いは個人差がありますが、もの作りが好きなのは同じです。みんな創意をこらして楽しく制作しています。
このお面は実際にかぶることができるのも楽しみです。
土面(どめん)の歴史は古く、縄文時代に遡ります。
みんなのお面も遠い未来には発掘されるかな。
アニメ部はデジタル絵が好きな人、デジタル絵のスキルをアップしたい!という生徒が集まる部活です。部員が31名おります!
活動内容は、月に1回部会を開いています。部会は、お題作品の提出→鑑賞会→次のお題を皆で決める!といったもので部長副部長を中心に生徒が主体的に運営をしています。お題が決まったら次の部会までにパソコン教室で制作をしたり、家庭にあるタブレットで絵を描いたり、それぞれのスクールライフの空いた時間を有効に使えるのもアニメ部の魅力ですね、また、他の部活との兼部の両立もしやすい部活です。
最初の部会は「自己紹介カードの作成」でした。次の部会は7月4日(火)、テーマは『夏祭り』です。
どんな作品が生まれるのか楽しみです!
6月16日(金)にデザイン講演会が行われました。今年の講師の先生は、漫画家である坂本眞一先生をお迎えしました。坂本先生は2010年『孤高の人』で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の受賞やその他の代表作として『イノサン』『イノサンrouge』などがあります。
演題は「自分だけの漫画表現を求めて。」
講演が始まると最初に「砥部分校の皆さんは上手い!」とお褒めの言葉からいただきました。事前に学校のパンフレットを見ていただいたらしく、「胸を張って行きたいところに行ってほしい」と言っていただきました。
坂本先生は、幼いころから漫画家になるというビジョンは全くなく、絵を描くことは好きだったが漫画がない環境から育ったとそうです。漫画との初めての出会いは駐車場に落ちていた週刊少年ジャンプ。たまたま開いたページが誰もが知っている有名漫画『北斗の拳』。線と白黒の色だけ描写されていた表現力の高さに感動し、電流が走った感覚を今でも覚えているそうです。
19歳の時に上京し22歳で初めて連載されたそうですが、8~9週で打ち切られてしまいます。次の連載も2話目を描いている最中の急な打ち切り宣告。ここから長い自分だけの表現を求めた長い道のりが始まったそうです。
大事なことは、『共感』ということ。
自分のおもしろいと思うことや内面をさらけ出して描き出しきるようになってから大きく変わっていきました。そして発売と同時に「完売」した漫画。このとき初めて「読者がいることを実感」。生活の中の理不尽さや自分の身に起きることを描くことで読者から共感を得られ、社会参加することを通して世の中や社会の『目線」を手に入れていくことが大事だと学んだそうです。
「核(自分)がないといくら飾り付けても崩れてしまう。それは真珠と一緒。」
技術はいつでもついてくる。自分の核を自分自身で探していくことが大事だと教えていただきました。「絶対」はない。自分の中にあるセンスを磨いて、それを役立てていってほしいと講演を締めくくりました。
最後に希望した生徒と少し座談会。
坂本先生直筆サイン入り本をいただくだけでなくたくさんの文庫本の寄贈、本当にありがとうございました。本日いただいた図書は大切に学校生活で活用させていただきます。
砥部分校のPTA研修旅行が3年ぶりに復活しました。
行き先は、高知県立美術館と牧野植物園。
美術館ではちょうど四国で初となるテオ・ヤンセンの個展が開催中で、風を受けて歩く不思議な生命体のような「ストランドビースト」の実演を見たり、自分で動かす体験ができました。
植物園は、今年の朝ドラ効果もあってか県外ナンバーも目立つ大盛況でした。建物がかっこよく、また折からの雨天がかえって好条件でしっとりと緑が映えて美しかったです。
今年度のPTA活動は始まったばかりですが、この旅行を通じて学校と保護者さん、保護者OBさんが、力を合わせて活動を進めていけそうな手応えを感じました。
保護者の皆様、これからもご協力よろしくお願い申し上げます。